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EV で DRIVE !!! その3 [新車試乗]

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 さてさて、EVでドライブの第3弾、佳境です!
 思うようにバッテリーの残量を制御できないまま、乙女峠を抜け、下り坂で回生ブレーキによるバッテリーの維持は、若干だけれどできたものの、仙石原の交差点を越えてから、また上り坂が続く。
 ディーラーでの充電で、6メモリまで復帰したものの、ここまでの10km程度で、3メモリを消費してしまう。
 目的地まで、あと数kmだが、ススキの群生を見る観光客で賑わうスポットは、いっきにスローダウンを強いられる。。。
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 命からがら(?)、たどり着いたレイクアリーナ箱根・・・広い駐車場の片隅に、『軽』の文字が書かれたスペースが急速充電器が備え付けられた場所。
 現在のところ、電気というものに課金できるのは、東京電力のような電力会社だけ。だから、地方自治体の予算で備え付けられた急速充電器も、実質は無料で利用できる。ただし、事前に管理施設へ連絡しておかなければならない。
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 管理事務所の方に鍵を開けてもらい、通電してもらえば充電が可能。まるでガソリンスタンドでガソリンを入れるように、充電器の端子をi-MiEVの端子へとつなぐ。
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 i-MiEVは、家庭用電源(100v)での充電だと、約8時間。商用の200v電源なら4時間。この急速充電器を使えば、約20分ほどで充電が完了する。
 普通の給油と違うのは、液体のように眼に見えるものを入れるのではないことと、充電中はクルマが勝手にエアコンを入れたり、モーターを駆動させるため、まるで生きているかのようにグォーン、グォーンと音を発するところ。もちろん、これは急速充電器の場合のみで、家庭での充電時は、やや静かに動いている。。。

 そして、もうひとつ。。。カタログでのうたい文句はたしか「充電している間にショッピングができる」だった。でも、充電中は端子と端子がロックされているわけではないし、充電器の操作もロックされているわけではない。。。不用意に離れることはできないはず。しかも、これが充電中に良くエラーを起こして、再度はじめから充電、なんてこともあるのだ。
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 充電完了! 約20分の急速充電では、充電量の約80%しか充電できないようになっているらしい。それは充電器とクルマが交信して、充電量を決めているから(家庭での充電時では、ほぼ100%近く充電される)。でも、これから東京へ帰る身としては、8割程度の充電では心もとない。。。で、再度急速充電をかけ、残りの2割も充電したというわけで、現在、フル充電の状態。写真は、少し走ってしまったので、メーターが示す航続可能距離は96kmとなっている。スタート時は、97kmだった。

 レイクアリーナ箱根では、以前、スバルのプラグインステラが支給され、テスト走行を行っていたということで、係りの人から様々なアドバイスももらえた。
①山岳路では、回生ブレーキを多用して、航続距離を伸ばす
②高速道路には、乗らないようにする
 などなど。

で、帰路は東名高速・御殿場IC利用ではなく、旧道で宮ノ下経由、箱根湯元から小田原厚木道路で、東名高速・厚木ICを目指すことに。
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 レイクアリーナでのアドバイスを頭に、下り坂では『Bレンジ』を多用。すると、航続可能距離が97kmスタートだったのが、みるみる伸びる。
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 宮ノ下から旧道の下り坂で、MAX117kmまで航続可能距離が伸びた。上り坂だらけだった行きよりも、ドキドキ感はなく、むしろ「何処まで伸びるか?」のチャレンジ精神すら生まれる。アクセルはなるべく踏まず、惰性と回生ブレーキのみで下り坂を降りる。。。ほとんどブレーキは踏まなかったので、後続車はさぞビックリしただろう・・・(笑)
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 ところが、箱根湯本まで下り、一般道から小田原厚木道路に入ったとたん、みるみるメモリが減り始めた・・・15分も走らない間に、4メモリも消費・・・航続可能距離も117kmから一気に二桁へ転落。東京まで、あと60kmくらい・・・ギリギリか???
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 そして、東名高速に入る。午後4時を回ったせいか、徐々に首都高速の渋滞表示が出始めた。
 なんとか打開策というか、コツをつかみ、アクセルを踏み込んで80km/h前後まで加速する、そして一気にアクセルを抜き、回生モードへ入れる。これを繰り返し、航続可能距離の減少を抑えながら、だましだまし高速走行を続ける。。。
 運良く(?)といっていいのかわからないが、70km/h前後で左車線をクルーズするタンクローリーを発見! その後ろにつき、のんびりと走ることができた。
 東名横浜IC手前で、航続可能距離はついに60kmを切った・・・
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 だましだまし作戦が功をなし、首都高速の渋谷IC手前で渋滞にはまるものの、航続可能距離は約40km。メモリは、半分を切ってはいるが、若干だが心にゆとりがでてくる。このまま田町の三菱自動車本社まで無事走りきり、i-MiEVに別れを告げる。
 EV(=電気自動車)とは、現在のところ、遠出を苦手とするシティコミューターとしての使用が、かなり有効のようだ。来年以降、メーカー各社が発売する頃には少しは技術も進んで入るだろうけど、充電スタンドなどのインフラが整い、街にEVが往来するのは、もう少し先の未来のような気もする。
 一方で、EVをメインカーとして考えないのであれば、クルマ好きのおもちゃとしては、かなり面白い一面も持っているような気もする。

 さて、明日はモーターショーのプレスデー。どんな面白いクルマが見られるのだろう!
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コメント 2

sugarbabe

車体の外見はEVだってはっきり分からないんですね。

この不便さは戦前、車が国内に入ってきた頃に似ているかもしれませんね。
by sugarbabe (2009-10-21 21:50) 

sak

読みながらドキドキしちゃいました
まだ課題が多そうですね
by sak (2009-10-26 00:50) 

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