BMW328iを返却して、代わりに乗り出したのは、MINIクーパー・クーペ。

MINIというと、小洒落たデザイン性ながら、BMW製となって、よりしっかりとした機能性も併せ持つクルマという認識で、「割とそつなく乗れる」感が強いイメージだったが、中でもクーパーシリーズは、ちょっと走りよりの運動性能が加わり、意外と走るんだと思ったのは、つい先日のこと。

しかし、そのクーパーを、もっと硬派にしたモデルがリリースされている。それが、このクーペ。

チョップドルーフよろしく、通常モデルの半分ほどとなった低いルーフに、80km/hでトランクリッドからせり出すリアウイング。エキゾーストノートも野太く、パワーが出ている感が強い。おまけにフロントからリアまで一直線に入ったストライプは、見てくれもやる気満々。

6MTとATが用意され、今回借りれたのは&MTのモデル。総重量は、ATと比べて約30㎏も軽く、おかげで燃費も数値の上では、4.3km/ℓもMTのほうが良くなっている。

他のモデルと決定的に違うのは、オープンモデルのロードスターと同様に2シーターであるというところ。

早速、首都高速から中央道へ。

普通のMINIでも、首都高速は十分走れる。しかし、クーペは、加速度が断然違う。それほどシビアなシフトチェンジを要しないのは、ターボによる過給があるから。

シフトレバーの横に、エンジンのマネージメントを変更できるPOWERボタンがある。押してみると、少々スポーティーなモードに変更されたのが、アクセルを踏むことで理解できる。そして、マフラーから、アクセルオフとともに、ポコポコーンと、まるでレーシングカーのようなバックファイアー的な効果が発生し、エキゾーストノートに加え、高揚感を煽ってくる。

八王子ICから中央道に入ると、ETCレーンを抜けすぐに、背後にポルシェが迫ってきた。もちろん、「なんだぁ? このMINI??」的なニュアンスだろう。

ルームミラーに映るポルシェが次第に大きくなる。それは、やがてドライバーの顔が見えるほどに。。。

相手はポルシェ、しかも911。普通なら、道を譲るのだろうが、今日は気分がいいので、そのまま踏んでみる。数秒ほどで、ルームミラーに映るポルシェは遠ざかって行った。

藤野SA手前のつづら折りのコーナー。思ったより接地感もよく、踏んでいて怖さがない、大事なことだ。ついついスピードが出がちだが、そこは抑えないといけない、あくまでも法定速度内でw

思いのほか、このMINIクーパー・クーペは楽しめる、ということが分かった。

ほどよく距離を走ってきたのだが、燃費の消費も思ったより少ない。目線の先にあるメーターは、タコメーターで、あまり回しすぎると、「シプトアップしろっ!」と、現在のシフト位置を示す数字の上に、上への矢印が出る。スピードーメーター等は、MINIらしくセンターに配置されている。

このサイズのクルマも意外と好きなので、今度はFIAT500に乗ってみようと思う。