最近、スーパーカーと呼ばれる部類のクルマに乗ることが多くなりました。今回は、“ベイビー・ランボ”こと、ランボルギーニ・ガヤルド。先日、フェラーリF430に乗っていた印象から「ランボルギーニも進化が著しいから、期待度大」と勝手な想像のもと、都内某所へ。用意されていたのは、2006年モデルのガヤルドが2台。1台は6速シーケンシャルモードのe-gear、つまりパドルシフト付きのAT車。もう一台は写真の6速MT車。期待という言葉にはいろいろあって、自分勝手な想像のもと、イイクルマだろう、という期待と、スーパーカーに試乗できる期待感ワクワク度みたいなのが混在したもので、まぁ、結果からいうと、フェラーリのそれとは一線を画すもので、いわゆるエンスー系の人には、怒られるかもしれないが、「ランボルギーニはカッコよさ」、「フェラーリはそれに機能美も備える」といった感じだろうか。

まぁ、この手のクルマのマニュアルシフトは、ナイーブ。。。インプレッサやランエボのように、カクッカクッとクイックなシフト操作というよりも、機嫌を損ねないよう慎重に、慎重に。。。といった具合。5ℓのV10エンジンは、06年モデルでは520馬力。。。もっとも、最近デリバリーされるヨーロッパ系のクルマはすでに600馬力なんてつわものもいるくらいだから、当然といえば当然。。。もちろん、そのパワーを引き出すステージは都心部には存在し得ないだろうけど。面白かったのは、このテのクルマを所有するユーザー達の気持ちを少し理解できたところ。それは、マフラーサウンド。一昔前までは、こういう系のクルマは、ボーボーと排気音垂れ流しの直管サウンドが定番だった。しかし、様々な住宅事情から、可変バルブ、つまりマフラー内に排圧やエンジン回転数に合わせて弁を閉じたり、開いたりすることで排気音を制御するものが人気だ。このガヤルドもディーラーモノで3000回転以下では「静かな排気音」を演出している。はじめは、乗った瞬間に2ℓか2.5ℓ? と思わせるよな静粛ぶりだったが、チョイとアクセルを踏み込んでやると、一気に4000回転オーバーとなり、加速と同時にランボ製V10サウンドが闘牛のように放たれるというわけだ。。。こういう思いまでして、スーパーカーを所有するのは辛い事だけど、省エネ・エコなんかが叫ばれる現代で生き残っていく手段と思えば、何となくだが納得できる。。。かくいう自分の愛車もあまりの五月蝿さに、マフラーごと交換したくらいだから・・・ガヤルドの試乗の詳細は、また後日(またか)という感じで。。。

その後、打ち合わせのために都内を徘徊していると、突如として渋滞が発生。。。それも尋常ではないくらいの。。。何かと思えば、通年よりも10日以上も早い開花を迎えた「桜」を見物するために押し寄せた人とクルマ。。。千鳥ヶ淵周辺は、そりゃもう美しい夜桜と、老若男女で溢れお巡りさんも大活躍???出店なんかも出てて、賑やか。。。しかし、こういうときに仕事だと、ちょっと辛い。。。ライトアップされた桜をよそ目に、打ち合わせに1時間遅れで到着。。。